深部冷えが進むと老け体質になる理由
「冷えている」というと、手足の先が冷たい感覚を想像される方が多いですが、40〜50代の身体では、もっと内側で起こる“深部の冷え”が問題になります。
自覚のないまま身体の中心部が冷えていると、血流やリンパの働きが落ち、代謝・ホルモン分泌・修復機能が一気に低下していきます。
この状態が続くと、同じ生活でも年々「痩せにくく、疲れやすく、回復しにくい」身体へ加速してしまいます。

表面ではなく「内側」が冷える年代
40代以降になると筋肉量の低下・自律神経の乱れ・女性ホルモンの減少が重なり、身体を温める機能そのものが落ちてきます。
特に子宮や腸など下半身の深部の温度が下がると血液を送り出す力が弱まり、全身の循環が停滞します。
いわゆる“疲れが抜けない”“むくみやすい”“太りやすい”という変化も深部冷えのサインであることが少なくありません。
深部冷えが「老化スイッチ」になるメカニズム
身体の回復や代謝は、血液が必要な材料を運び、老廃物を排出することで成立しています。
ところが深部が冷えると、この運搬・排泄の流れが著しく低下し、細胞の働きが弱くなっていきます。美容面では肌のくすみ・張り低下・脂肪の定着につながり、健康面では倦怠感・自律神経の乱れ・睡眠の浅さへと波及します。
つまり「冷え=体質の低下」であり、年齢のせいではなく“循環機能の低下”が根本にあるのです。
サロンで実際に多い身体の傾向
当サロンでも手足は温かいのにお腹や腰まわりだけ触れると冷たい方が非常に多くみられます。
こうした方は共通して下腹部や太ももまわりに水分や脂肪をためやすく、むくみとコリが同時に起きています。
表面ではなく奥の冷えが原因のため一般的な温感ジェルや温活グッズでは戻りが早く、すぐに元通りになってしまうのも特徴です。
深部冷えには「芯まで届くアプローチ」が必要
深部冷えを改善するには、身体の外側から温めるだけでは不十分です。
内臓・骨盤周辺・大きな血管が通る部位へ届く施術と、リンパの排出・筋膜の癒着の解放を組み合わせることで流す体質の土台ができます。
表面の温度ではなく“身体の中身の温度”が上がることで、代謝・ホルモン分泌・回復力がようやく正常に働き始めます。
まずはご自身の身体の状態を知ることから
深部冷えはセルフチェックだけでは分かりにくく、本人が「むしろ暑がり」だと思っているケースも少なくありません。
ご自身の深部循環がどの程度低下しているか、まずは身体の状態を知ることが、本質的な改善の第一歩になります。
体質を変えることは難しいことではなく“正しい順番”を理解することから始まります。

