深部を動かすセルフケア
─ やさしい刺激で“巡る身体”に戻す方法
「セルフケア」と聞くと、
ストレッチ、筋膜リリース、強めのマッサージ…
“頑張るケア”を思い浮かべる方が多いかもしれません。
けれど、深部を動かしたい時に必要なのは
強さや根性ではなく、やさしさと順序です。
深部とは、押し込む場所ではなく、
身体が自ら緩み、温まり、巡りを再開できる場所。
今日は、ご自宅でできる
「優しいほど身体が動き出すセルフケア」をご紹介します。

1. 呼吸:横隔膜を“ほどく”
まずは、息をひとつ、長く吐きます。
肩は上げません。お腹をひとつ抜くイメージで。
吐く:8秒
吸う:4秒
それを3呼吸。
副交感神経が戻り、
自律神経のブレーキがゆるみます。
「力を抜く才能」を思い出す時間です。
2. お腹:手を添えて“温度を招く”
みぞおちとおへその真ん中に
手を そっと 置きます。
押しません。揺らしません。
ただ「置く」だけ。
手の温度がじんわり広がり、
内臓の奥がゆるむ感覚が出てきます。
ここが 深部のスタート地点です。
3. 鎖骨・脇:リンパの扉をひらく
片手を鎖骨の下に添え、
もう片方の手を脇の付け根に添えます。
呼吸に合わせて、ふわっと触るだけ。
- 鎖骨:出口
- 脇:流路と神経の交差点
“流れるスペース”を思い出す場所です。
4. 足首〜膝裏:ポンプを思い出す
足首を回し、
ふくらはぎの内側に手を添え、
膝裏にふわっと呼吸を送るように触れます。
強い刺激より
**「流れ出る許可」**を与えるイメージで。
足が温かくなり、
下半身の巡りがじんわり戻ります。
5. 最後に、1つため息
胸の真ん中から
空気がふわっと抜けるように。
「頑張らなくていい時間」
を身体が思い出し始めます。
この瞬間、深部の循環が静かにオンになります。
続けると何が起きる?
- 手足ではなく“中”が温まる
- むくみが溜まりにくくなる
- 夜に呼吸が深くなる
- 朝のだるさが減る
- 体重変化より先に軽さと余裕が出る
痩せる前に、
“痩せられる身体”に向かうサインです。
サロン施術と重ねると…
このセルフケアは
深部を目覚めさせる「土台づくり」。
サロンの施術で
深層筋膜・リンパ節・血管の回路を開くと、
自宅でのこの時間が
深く温まり、流れ、燃える身体へ
“変化を積む時間”に変わります。
努力ではなく、反応で痩せていく身体へ。

